「部屋のインテリアをコーディネートしたけれど、なんとなく物足りない…」というとき、お部屋にグリーンが1つでも入ると、おしゃれな雰囲気が増して居心地の良い空間になります。
でもワンルームや間取りによっては、限られたスペースにどうやって観葉植物を置くべきか悩んでしまいがち。また、一人暮らしの場合は水やりやお世話ができず枯らしてしまう心配もありますよね。
今回は「部屋のスペースに余裕がないけれど観葉植物を置いてみたい!」「植物のお世話に自信がない」という方へ向けて、間取り別に観葉植物の選び方やおしゃれな飾り方についてお伝えします。
ワンルーム、1Kの部屋
間取りがワンルームや1Kの場合、床面積に余裕がなく、必要な家具を置いたらお部屋がいっぱいになってしまいます。一人暮らしの場合、日中は不在にしていることも多く、忙しくて植物のお世話ができないことも。
そんなときは手間のかからない植物を選んで、置き場所を工夫してみましょう。
窓際でなくても大丈夫!モンテスラ
1つ目は「モンステラ」です。
耐陰性があるので、窓から離れた場所でも育ちます。週に1~2日、休みの日などは、レースカーテン越しの窓辺に置いて日光を当ててください。水やりは、春~秋は土の表面が乾いてからたっぷりとあげます。秋~冬は土が乾いてから3日空けてください。水の量は、鉢底から水が出るくらいが適量です。
小さ目の葉っぱがかわいいシュフレラ
2つ目は「シェフレラ」です。
緑色の葉以外にも斑入りの物があり、小さめの葉なので優しい印象の植物です。乾燥に強く、日光の弱い場所でも育てることができます。耐寒性もある程度あり、室内なら問題なく育てられます。水やりはモンステラと同様です。
カラフルな多肉植物でどこでも映える セダム
日当たりのいい出窓などに置ける場合は、多肉植物がおすすめです。セダムは多肉植物の中でも色が様々で、カラフルな寄植えにしても楽しめるので人気があります。
ぷにぷにとした部分には水を溜め込んでいるため、水やりの頻度は少なくて大丈夫です。春・秋は、土が真っ白に乾いてからたっぷり水をあげます。夏・冬は休眠期に入るので水やりはしません。
スペースに余裕がなくてもおしゃれに飾るコツ
ワンルームや1Kの場合は、観葉植物を床に置いてしまうと動線の邪魔になって倒してしまったり、必要なものが取りづらくなったりすることがあります。そんなときは、植物を小さめのサイズにし、出窓や家具の上に置くようにしてください。賃貸でも設置できるウォールシェルフを購入するのもおすすめです。
お部屋に出窓がある場合は、日光が好きな植物の絶好の置き場所になります。観葉植物は基本的に、レースカーテン越しの日光を好みますので、選べる植物の種類もぐっと広がります。植物を点在させずに、出窓に固めて置くのもおしゃれですよ。
また、本棚や靴箱などの上に載せると、小さな観葉植物でも目線の高さになるので、お部屋の印象を変えることができます。乗せるスペースがない場合は、壁にピンで留めるタイプのウォールシェルフを使ってみてください。お好きな雑貨と一緒に植物を飾れば、カフェのような癒やし空間にすることができます。
1LDK、2DK編
リビングやダイニングがあれば、植物を置く場所の選択肢が広がります。家具のすき間やコーナーのデッドスペースに少し高さのある植物を置いてみるのも素敵ですね。
リビングやダイニングは人がよく行き来する場所なので、枝が張り出していたり、横に広がる性質だったりすると邪魔になりがちです。洋服に引っ掛けて倒してしまうということもありますので、コンパクトに成長するものがおすすめです。ここでは、邪魔になりにくい植物3種類をご紹介していきます。
まっすぐ伸びてエッジのきいた印象のサンスベリア
まずご紹介するのはサンスベリアです。
細く上に伸びた葉がスタイリッシュな印象のサンスベリア。耐陰性があるため、室内でも育てやすい品種です。上方向に伸びていくのでソファの横に置いても邪魔になりません。また、冬は休眠期なので水やりの必要がないのも嬉しい点です。
あざやかなグリーンと曲線にのびるつるが魅力 ポトス
ポトスはつる性の植物で、お世話がしやすく、手に入りやすい品種です。つるがどんどん伸びていくので、ハンギングにしてカーテンレールに吊すとぱっと目を引く存在感が出ます。高めのスツールの上に置いてつるを垂らして飾るのもおしゃれです。
葉が大きすぎず自然な主張のストレリチア
茎がすっと上方向に伸びていて葉が大きすぎないので、邪魔になりにくく華やかな印象にできます。日光が好きなので、窓辺に置くのがおすすめです。根に水を溜める性質があるため、水やりの頻度が少なく、夏場は土が完全に乾いてから、冬はさらに2日空けてからたっぷりあげます。
ベランダに面した窓辺は植物の指定席にする
色々な種類の観葉植物を育ててみたい場合は、ベランダに面した窓辺を観葉植物の指定席にしてください。
ステップのある踏み台を使って植木鉢を置けば、狭いスペースにたくさん置くことができます。床に直置きしないことで、ホコリが付きにくく、蹴飛ばすこともないので安心です。また、踏み台の内側には見せたくない物や霧吹きを置いておけるので便利です。
2LDK以上のお家編
2LDK以上のお部屋だと、大きめの観葉植物も圧迫感なく置くことができます。リビングとダイニングに間仕切りの代わりに大きめの木を一本置くと、食事をする場所とリラックスする場所のメリハリが出ます。壁の余白部分には、植物を掛けて楽しむのも良いですね。一方で、大きめの観葉植物は重くて動かしにくい上、いらなくなったときの処分が大変になるので、選ぶときは注意が必要です。
葉っぱの形で個性を出すならフィカス・ウンベラータ
ハート型の葉が可愛らしく、枝はまっすぐの物とうねった物があり、個性を出すことができます。枝が曲がった物を選んで、テレビの上やソファの上に枝葉が向かうよう置けば、存在感がありながら邪魔になりません。水やりは、夏場は土の表面が乾いてから、冬場は休眠するので葉がしおれてからです。
どんな部屋にも合わせやすいパキラ
どんなお部屋にも合わせやすいシンプルさと、手に入れやすさで贈答用としても人気のパキラ。育てやすく、葉が上部に集中しているのでペットや子供にもイタズラされにくい利点があります。春~秋は表面が乾いてから水やりし、冬はさらに2日待ってたっぷりとあげます。
あるだけでおしゃれ度が上がるチランジア・ウスネオイデス
チランジア・ウスネオイデスは、空気中の水分を吸収し土がなくても育つので、壁のフックに引っ掛けるように飾ることができます。最近はカフェやインテリアショップでもよく飾られていて、簡単にセンスアップできるため、お部屋に取り入れる方が増えています。お世話は、週1回、夜に霧吹きをかけるミスティングをするほか、月1回の頻度で洗面器に溜めた水に浸すソーキングをします。
大型の観葉植物を置く時の注意点
大型の観葉植物は、土も鉢も重たくなるので簡単に動かせず、掃除や水やりが大変になることがあります。鉢は陶器などよりも、プラスチックの物を選ぶと扱いやすくなるためおすすめです。天然素材で編んだカゴのような鉢カバーも軽くてナチュラルな印象になるので、お部屋の雰囲気に合わせて取り入れてみてください。
今回は、お部屋の限られたスペースに観葉植物を飾りたいという方へ向けて、間取り別におすすめの観葉植物や飾り方をお伝えしました。スペースに余裕がなくても、品種を選べば邪魔にならず、おしゃれに植物を飾ることができます。
観葉植物はインターネットでも買うことができますが、インテリアショップに足を運ぶと大きさや枝の向きなどを確認でき、コーディネートの参考にもなるのでおすすめです。これから模様替えやお引越しえお検討されている方、ぜひグリーンのある生活を楽しんでみてくださいね。