狭小ライフスタイル

コンパクトな暮らしを楽しむ

コンパクトなマンションや狭小住宅でのライフスタイルをご紹介するメディア。部屋をスッキリと見せるみせる収納術や、部屋を素敵に彩るインテリアや観葉植物、アートなど、さまざまな視点でコンパクトなお家を楽しむ記事をご紹介します。

10畳以下のリビングルームを広く見せる家具・インテリア選びや配置のポイント5選

狭い部屋を広く見せる家具の配置

自宅の中で、一番過ごす時間が多いといってもいいリビングルーム。家族で過ごしたり人を招いたりすることも多いスペースは、できるだけスッキリと見せたいものです。

 

狭小住宅やコンパクトなマンションでは、なかなかリビングルームの面積を広くとることができないこともありますが、工夫次第では10畳以下の広さでも十分に広く見せることができます。

今回は、10畳以下の狭いリビングルームを広く見せるポイントをご紹介します。

【1】背の高い家具は入り口側に、背の低い家具は奥に配置する

リビングに足を踏み入れた際、視線は部屋の奥に向かって向けられます。そのため入り口付近よりも部屋の奥の景色が第一印象として残りやすく、部屋のイメージを左右しやすいのです。本棚や、腰位置以上の収納棚などはできるだけ入り口付近の壁に沿って配置し、ローテーブルやソファーなど、腰位置よりも低い物を部屋の奥に配置しましょう。

部屋の奥には背の低い家具を配置する



【2】床をできるだけ見せるよう、家具や家電は必要最低限に

床があまり見えない部屋は、物が多く窮屈な印象を与え部屋を狭く感じさせます。リビングルームに置く家具や家電は必要最小限にとどめ、床を覆い隠してしまわないようにしましょう。

床を広く見せる家具選び

リビングに置く家具選びは、最初に「リビングに何を収納しておくか」を決めておくと選びやすくなります。衣類やティッシュなどのストック系生活用品などはリビング以外の場所に収納するように場所を決め、リビングには、リビングでどのように過ごすかをイメージしながら収納しておく物を決めます。例えば「本を読む」「お化粧をする」「郵便物などの書類の整理や書き物をする」など普段の生活のなかでリビングでどのように過ごしているかをイメージし、リビングの収納にしまっておくものは「本」「メイク道具」「郵便物や文房具」と決めておくと、選ぶべき収納家具の大きさや形が決めやすくなります。

また収納する物と場所をあらかじめ決めておくと、片付けるところがバラバラでどこに何があるかわからない!という状態も防ぐことができます。

【3】空間を広く見せる「色」を選ぶ

色は、選び方によっては広く感じたり圧迫感を感じたりします。特に部屋の中で大きな面積を占める壁紙、カーテン、家具や床などは特にその影響を与えやすく、リビングルームの色選びは部屋を広く見せるために重要な要素です。

壁紙やカーテンは膨張色で広く見せる

一般的に、白や明るいベージュなどは膨張色といわれ、空間を広く見せてくれます。反対に、黒や黒に近い明度の低い色は収縮色と呼ばれ引き締まった印象を与えます。

10畳以下のリビングルームのようなコンパクトな部屋の場合、壁の色やカーテンなど部屋の中で広い面積をとるものはできるだけ明度の高い白やベージュなどの色を選んだほうが部屋の印象は広く感じられます。

白のカーテンは部屋が広くみえる

床から天井に向かって明るい色を配置する

賃貸でも持ち家でも、多くの場合床は傷や汚れを目立たせないために白は選ばれません。色の印象は、下が濃い色でも上部に向かって明るい色になることで空間に抜け間が出て部屋を広く感じさせてくれます。反対に、上部が暗い色だと部屋全体が重い雰囲気になります。コンパクトな部屋を広く見せたい場合は、色の濃いものを床付近に置き、色の薄いものを上部に配置するとスッキリとした印象を与えることができます。

床から天井に向かって明るい色を使う

足元が抜けている家具を選ぶ

リビングルームに置く家具は、収納棚、ソファー、ローテーブル、テレビ台などが多いですが、それらの家具を選ぶ際、家具の脚の部分に注目してください。脚の部分が長いものはい床を隠す面積を減らし、また家具の下にたまりがちなホコリを掃除しやすいだけでなく、収納に利用できるメリットがあります。

脚の長い家具を選ぶ

配線は便利グッズで隠す

テレビや照明、スマホ充電用のコンセントなど、リビングは何かと配線が多くなりがち。床やテーブルに配線が出しっぱなしだと、それだけで部屋の印象はゴチャついているように感じられてしまいます。配線を隠すための便利グッズは多くあるので、配線の位置や設置場所、壁や床、家具の形に合うものを選び、できるだけ自然に見えるようにしましょう。

①配線を隠す

タコ足配線など、ゴチャつきがちな配線はボックスで目隠し。静電気を帯びやすい電源コードにホコリが溜まるのも防げます。

②配線を壁に沿わせる

床を這わせる配線は配線カバーで目隠し。配線カバーはさまざまな色の商品が用意されているため、壁紙や床の色に合わせて選びましょう。

③インターネットのルーターを隠す

インターネットのルーター周りは特にたくさんの配線が集まります。ルーターそのものも部屋のイメージに合わないことがあるため、気になる場合はルーターを収納するボックスを利用しましょう。

 

10畳以下のコンパクトなリビングを広くみせるには、いかに無駄なものを置かずスッキリとみせられるかがポイント。自分自身や家族の普段の過ごし方をイメージしながらリビングルームに必要な家具やインテリアをしっかりと吟味し、快適で広々とした空間を作りましょう。